全日空(ANA)は6月1日から福岡ー宮古線(直行便)の運行を「再開」した。現在、宮古空港から沖縄本島以外の各地へは羽田、中部、関空が通年運行しているが、福岡へは6月から10月26日までの期間限定便。通年運行も視野に入れられているという本路線、今年も本サイト記者が第一便に搭乗してきたので福岡からの旅程をレポートする。
福岡ー宮古直行便は11:55分発のANA1877便(宮古空港発はANA1878便・14:45発)。約2時間で福岡と宮古島を結んでいる。早起きする必要もなく、ちょうどお昼前に空港に行けるのは嬉しい。(朝の福岡市営地下鉄はかなり混雑するので荷物が多いと乗るのが大変)
現在、福岡空港はリニュアール工事でますます便利になってきている。改札口と空港が直結されたのが嬉しい。預入荷物がない場合は、直接出発口の2階へ。荷物を預ける場合は1階の航空会社カウンターへ向かう。
出発まで時間があるので「ラーメン滑走路」へ(10時から営業)。博多ラーメンだけではなく、全国の有名店が出店するエリアだ。人気店の「ラーメン海鳴」などは、開店と同時に多くのお客さんが。
食べ終わる頃にはちょうど良い時間となり、保安検査場を抜けて待合室へ。今日は6番ゲートからの出発。昨年の「路線復活」と比べると特にセレモニーなどもなく、通常通りのオペレーション。
今日の機材はB737-800型機なのでANA WiFiサービスも受けられる。昨年は旧式のB737-500での運行だったため、このWiFiサービスだけでなく、プレミアムクラスの設定も無かったことから「リゾート路線」として疑問があったが今年の直行便は、B737-800での運行がメインのようだ。
出発から約1時間40分ほどで着陸態勢に。これまで福岡からは那覇を経由していたので4時間近くかかっていたが、直行便なら約2時間で宮古空港へ。14時過ぎには宮古島に到着できるので観光客だけではなく、ビジネス客にとっても非常に嬉しい。
通常は、空港から市内までタクシーを利用することが多いが、バス停をのぞいてみると、15分後に市役所まで行くバスがあることを発見したので、今回はこれを利用することにした。
バスを待つこと、予定より3分ほど遅れて共和バスがターミナル前に。今更ながら、空港から初めて路線バスに乗ることにしたのだが、車内に電光掲示板などが一切なく、料金すら不明な状態(次のバス停などのアナウンスも無いのでどこで降車ボタンを押して良いか非常に不安…)。スマートフォンで検索したものの、よくわからないPDFの路線図のみで非常に困ってしまった。もちろん、運転手さんに聞けば優しく教えてもらえるのだが、もう少しわかりやすくしてもらいたいと感じた。
最終的に空港から市役所まで運賃は260円(両替機なども無いため、小銭の用意を忘れずに!)。タクシーの千数百円と比べると非常に安価に市内まで移動できるということがわかった。ただし、バスの時間が飛行機の到着に合わせられているわけでは無いので、通常はタクシーを使うことになりそうだ。福岡直行のANA1877便の到着時刻ならこのバスを利用するのが良いかもしれない。
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肝心のANA1877便の搭乗率を機内で客室乗務員さんに尋ねたところ、「半分以下ですかね」とのこと。今年の第一便はやや寂しい結果となったが、梅雨ど真ん中の土曜日ということも影響していると考えられる。なるべく多くの旅行者・ビジネス客に乗ってもらい、早い時期での通年運行に期待したい。